「表現したい人のためのマンガ入門」しりあがり寿

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
しりあがり寿さんの新書、表現したい人のためのマンガ入門を読みました。

表現したい人のためのマンガ入門 (講談社現代新書) 表現したい人のためのマンガ入門 (講談社現代新書) 表現したい人のためのマンガ入門 (講談社現代新書) 表現したい人のためのマンガ入門 (講談社現代新書)

キリンビール宣伝部の仕事を辞めてマンガ家としての独り立ちを考えたしりあがりさんが「敷居の高い人」になるか「敷居の低い人」になるのか、自己分析されているくだりが印象に残りました。
続きを読む...

第8章「しりあがり寿」をマネージメントする p164

<引用>
その結果たどりついたのは、「敷居の低い人」になって仕事は「何でも受ける」ということでした。きっと何でも受けていれば、自分がダメな分野の仕事はこなくなって、自然に仕事の幅が収縮してゆくだろう、逆にいつまでもいろんな仕事がくればそれはそれでいいじゃないか、と思うようになりました。

しょせん、仕事は相対的なものです。自分がいくら頑張っても同じ分野にもっと才能のある人がいたら、自分には仕事はこない。とにかくいろいろやってみれば、そのうちライバルがいない自分を活かせる分野の仕事が自然と多くなるでしょう。


僕が編集部に在籍していた頃、しりあがりさんにイラストを発注していた方からしりあがりさんの仕事の早さを伝え聞いていました。僕は雑誌などの特集記事に差し込まれる、しりあがりさんの挿絵にそのレベルの高さを感じます。

実は一枚の絵を差し込んでオチをつけるという挿絵マンガは、編集者のオーダーにあったものを考えて、期待以上にオチをつけないといけないという点で一番難しいところだと思います。それを最短の早さで仕上げてしまう力量は、サラリーマン時代に培われたマーケティング力によるものじゃないでしょうか。

なんとなくこれを読んで、なんでも引き受けていれば自然と自分のブランドが形成されていくと思うようになりました。

0 コメント:

コメントを投稿